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谷間(とりとめのない感想です)

2005.02.16
アントンチェーホフの短編集「かわいい女・犬を連れた奥さん」(略してかわつれ)に収録されている短編です。
ウクレーェヴォ村に金持ち一家がいました。
その家はじいさんが業突く張りで、その奥さんは福祉とかが大好きで、その上の息子は字が下手だけど都会で働いていて、下の息子は耳が遠く、息子の嫁はかなりのやり手女です。
で、上の息子が貧乏娘を娶ります。名前はリーパ。
彼女はとても純朴な人なんですが、ある日だんなが贋金造りの容疑でつかまります。
そんな不幸があって、じいさんはちょっと元気がなくなるのですが、リーパには子供が生まれます。
じいさんはその子供を遺産相続人にして・・・
と、こんな物語です。
なんだかどろどろな展開が予想されますが、まさにその通りです。
なんていうか、普段エンターテイメント系の小説を読んでいた私にとっては、ぱっと見かなり救われない終わり方でした。むしろ胸糞悪くなったり。
でもじっくり読むと、人物描写がとても細かくて妙にリアルで、しかも語り手が高いところから見下ろすように全てを描写していて、読後にさわやかさが残ります。悪役に見える人でも、少し考えると確かにそうだよなと同意できたり。
また、聖母祭の後の夜の描写やリーパが病院から帰るときの風景描写、荷馬車にいた男の台詞など、心に染みる(って感じ?)部分がとても多いです。
ラストの2行には不思議な感動を味わえました。

チェーホフの物語って、読むたびに感動したり心に残る部分がやたら変ります。
中にはどこがいいのか良くわからないような物もあったり。
こういう話は年をとってから読むのが楽しみです。5年刻みくらいで。
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